結合テストにおける高カバレッジテストケース設計ガイド

(銀行向け業務システム)


1. はじめに

本資料は、銀行向け業務システム(入出金情報 → プーリング明細抽出 → レポート作成)において、 結合テストのカバレッジを高めるためのテストケース設計の考え方および具体的手法を整理したものである。

結合テストの品質はテストケース数ではなく、 業務・連携・データ状態をどれだけ網羅できているかによって決まる。

2. 結合テストにおけるカバレッジの考え方

観点内容
業務パス正常系・異常系・分岐処理
連携外部連携・内部API・DB・帳票
データ状態未処理/処理済/異常/再実行
条件組合せ検索条件・抽出条件の組合せ
障害対応障害発生・復旧・再実行

3. 高カバレッジを実現するテストケース設計 5 ステップ

STEP1:業務処理パスの明確化

外部銀行システム 入出金受信
 → DB登録
   → プーリング対象抽出
     → 集計処理
       → 画面表示/帳票出力

画面操作単位ではなく、業務処理の流れをベースに分岐パスを洗い出す。

STEP2:業務パス × データ状態の整理

状態内容
S1未受信
S2受信済
S3抽出対象
S4抽出済
S5集計済
S9異常

テストケースは「操作」ではなく「状態遷移」を確認対象として設計する。

STEP3:等価クラス・境界値による最適化

分類代表値
正常(等価)1,000
境界(下限)0
境界(上限)最大値
異常マイナス、文字

STEP4:異常系は業務影響まで確認する

STEP5:テストケースにカバレッジを明示する

4. 推奨テストケース記載テンプレート

【テストケースID】
【テスト観点】

■ 前提条件
・DB状態:
・外部連携状態:

■ 操作
1.
2.

■ 期待結果
・画面:
・DB:
・連携:
・帳票:

■ カバレッジ
・業務パス:
・データ状態:
・連携範囲:

5. 生成系AI活用に関する補足

最終的な取捨選択は人が行うことが前提である。

6. 結合テスト カバレッジ自己チェックリスト

7. おわりに

結合テストの品質は、テストケース設計段階でほぼ決まる。 本資料の考え方を用いることで、銀行プロジェクトにおいて 説明性・網羅性の高い結合テストを実現できる。